こんにちは〜。元訪問理美容 営業兼マネージャー しるこです。
さて、今日は「近道」の話をします。
あなたの将来もしくは、目の前のビジョンはどんなものですか?
訪問理美容師として、売り上げを立てて、生活できるようになりたい。そう思っている方も多いでしょう。
では、そのために「今、自分がしていること」は何ですか?
目次
訪問理美容は技術習得より、営業能力が必要
訪問理美容師として生きるために、何が必要ですか?
答えは一つ。「経営や営業の勉強をしてください。」
訪問理美容師を志すと言うことは、すでに理美容師免許を持っていて、何年も現場で経験を積まれていると思います。
だったら、もう技術は十分あるはずです。あとは、施術パターンや注意点が分かれば十分通用すると思います。
一番大切で足りないのは、経営や営業といったスキルです。
お客様の集客方法、現場のニーズ、営業ノウハウこは、今までのサロンワークとは違います。
サロン=理美容業界 いかにお店に足を運んでもらうかを考える(来店型営業)
訪問理美容=介護業界 自分のサービスを売りに歩く(訪問型営業)
あなたは、今「介護業界」で勝負しようとしているから、新たに営業方法について学ばなくてはならないのです。
具体的な営業ノウハウ、こちらの記事で紹介しています。


訪問理美容で勝つために|介護業界について学べ
私は、訪問理美容の仕事を始めた頃、まぁうまく営業ができませんでした。
とりあえずチラシを持って、手当たり次第に施設を回る。
話を聞いてくれる人、全然聞いてくれない人、明らかに迷惑そうにしている人。
何度か施設を回っている時、私は気づきました。
介護業界のことが全然わかって無い!
施設の人と話していると「この時間は入浴で〜」「◯◯さんはデイだから〜」と言う専門用語を交えたお話になる。デイ…デイサービス?日中くるやつ?
営業=自分のサービスを売り込むということですが、相手がどんなニーズを持っているか把握できない(介護業界のことを知らない)のに売り込んでも、お客様が「じゃあお願いしよう」と思うはずがありません。
だから、施設の方と対等に話ができるように、まず介護業界について勉強しました。
介護業界の本を買って読んだ
私が選んだのは「世界一わかりやすい介護 業界のしくみとながれ」です。
本屋さんで探して購入しました。

介護業界には、どんな仕事があるのか?どんな会社が参入しているのか?施設の形態にはどんなものがあるのかがわかりやすく説明されています。
介護業界には、どんな仕事があるのか?どんな会社が参入しているのか?施設の形態にはどんなものがあるのかがわかりやすく説明されています。

施設を対象に営業をかける時の、業界分析にも役立ちますし、介護においてどのような点を注意する必要があるのかがわかります。
利用者さんのことを、「おじいちゃん」「おばあちゃん」と呼ぶことはNGだよ、とか介護業界では当たり前だけど、他の業界の人は知らない、と言うことも書いてありました。
他に参考になったのは、介護に関わる「訪問」系のお仕事は何があるのか?など。
違う訪問系サービス内でお互い仲良くすればいいことがあるんじゃなか、と気づきました。
これから訪問カットを始める方も、すでに何件もお客様を持っている方にも新たな気づきになると思います。
今は、第4版まで出ているようで、表紙も変わってますが購入できるみたいです。
介護職員初任者研修に挑戦してみた
私は本を読むだけではなく、技術面でも参考になりそうな「介護職員 初任者研修」と言う資格取得をすることになりました。
この資格を取得するために学校へ通う必要があるのですが、そこでこれから介護業界に入る人、すでに介護職員として働いている人に出会う=営業先獲得もできるのでは?と言う考えもありました。
私が通ったのはサンシャイン総合学園という学校で、費用は8万円くらいだったと思います。
私は利用しなかったのですが(なんでか記憶がありません)、雇用保険加入者であれば国から助成を受けることもできます。
カイゴジョブアカデミーさんのHPに説明がありましたので、対象になる可能性のある人は確認してみてください。
平日は仕事なので毎週土曜日、4ヶ月間学校に通いました。
座学の他、車椅子の移乗や、ベッドメイキング、介助など実践的な技術も学べましたし、高齢者の身体にはどのような変化があり、気をつけるべき点があるのかも知りました。
- 車椅子の移乗、介助方法など、訪問理美容で実際に使える技術が学べる
- 高齢者の身体の変化について知る→気をつけるべきポイントが分かる
- 訪問理美容はQOLを高めるために必要なことだと再認識
- ベッドでの洗髪方法などの講義もある
「訪問カット」という「介護サービス」に携わるのであれば、基本的な知識として知っておくべきことが学べる資格だと感じました。

ちなみにこの資格は「介護職」の方が取得する資格です。
そのため、介護の現場では認知度の高い資格です。
あなたの名刺、パンフレットに「介護初任者講習受講」と書けば、介護業界の方は、「きちんと介護のことを学んでいる方だな」と評価してくれる資格だと思います。
学んだことを戦略に
私は本を読んだり、介護資格を取得し実際に営業や運営へ活かせたと思っています。
当時の私の戦略の一例をあげてみます。
この施設は認知症の方が共同生活をしている施設。認知症の場合、金銭のやり取りなどトラブルになる可能性もある。直接金銭の話になった場合は、必ず担当者を呼ぶようスタッフに徹底させよう。
この施設は、比較的身体がお元気で、かつ余裕のある生活の人が多い。
技術はもちろん、美容室に行った満足感が求められる。
セットは十分にすること。メイクもサービスすること。
プラスαとして、エステなどの提案も可。技術者は、美容師が向いている。
介護における訪問サービスは、入浴、歯科、看護などカット以外にも沢山ある。そして同じように営業活動をしている。横でつながれば、お客様にサービスを紹介しあえる可能性あり。
まとめ
介護業界で対等に渡り合っていくのであれば、介護業界を学び、介護業界関係者と繋がることが必要だと思います。
そのためには、介護業界についてまずは学ぶことが必要です。
これはただ現場で施術するだけでは、身につかないと思います。
さらに言うなれば、「理美容業界」が企画している「訪問カット向け講習会」に何度も参加するより、「介護業界」企画している講習会、イベントの方が役に立つと思います。
だって、「介護業界」の講習・イベントには、すぐお客様へつながる人たちが沢山いるのですから。
是非、あなたには有意義な講習や資格に対して、時間を使って、なるべく早く売り上げにつながるような方向に進んで頂きたいと思っています。